今はオーストラリアはシドニーで「和食」を現地オーストラリアに浸透させるべく活動されているシドニーに拠点に置く会社と私、個人事業主(ABN)として契約をしてセールスとWEB周りのサポートをしています。ミッションは和食をオーストラリアの家庭で作ってもらえるように、文化として浸透させることが大義名分、
和食を【知ってもらうこと】【体験してもらうこと】を軸にして事業展開しています。
凄く素敵なことだと思いませんか??
そう言えば、日本では浸透していた!
私は小さい頃を思い出すと、母親が春巻きや麻婆豆腐など作ってくれたことを覚えています。私の家では結構な頻度で中華料理や土日はピザなども出てきました。
逆にですよ。
オーストラリアの家庭でも、週末はみんなでたこ焼きパーティーしたり、家でカツ丼作ったり、チラシ寿司つくったり、そんなことになれば、素敵じゃありませんか??
別に、文化や習慣や日本のスタイルを押し付けようとしているわけではないのです。
ただ、私たちが素晴らしいと思っているスタイル、文化や習慣をオーストラリアでも理解、知ってもらうことができれば、それは素晴らしい機会になって、彼等の生活に新たな色をプラスすることができると心から信じています。
日本を世界に
私が一生をかけて成し遂げていくミッションの大義です。日本の素晴らしいコト・モノを世界に。
それの”食”にフォーカスした部分を今できている事は凄く幸せなことで、”やりがい”しかない。シドニーに来て1年経って、どこかに属して働くことはないと思っていましたが、良い経験になると思い、一時的にはなるかもしれませんがお手伝いさせて頂くことになりました。
でもオーストラリアで和食って、どうなの?
世界中どこにいっても寿司やうどんが食べれるように、オーストラリアはここシドニーでも沢山の日本食レストランがあります。寿司や天ぷらだけに限らず、焼き肉、ラーメン、抹茶スイーツやたこ焼きまで、幅広いジャンルの和食がオーストラリアに浸透しています。
しかし残念なことに、その中には「ん?これって日本の焼き肉?」とか、「この寿司、何か違うよな?」とか、正直違和感を持つ日本食があります。中国人や韓国人オーナーで日本式でない方法や調味料を使って作られたモノです。海外には、こういうオーセンティックでない日本食レストランはいっぱいありますね。
日本人にはびっくり!!和食が”Washoku”にアレンジされたら・・
これはシドニーで日本のお寿司屋さんが出しているたこ焼きいなり。
たこ焼き+いなり寿司
いなり寿司は冷たくて、たこ焼きは暖かくあってほしい食べ物ですが、これは冷たいんです。上だけ暖めて、下は冷えたままで食べたいな。まあ、あんまり細かいことは気にしない。ってことかな?笑
わさびバーガー!!!
日本人なら罰ゲームなどになりそうなバーガーですが、和食が「Washoku」になる瞬間に、このような発想が生まれるのです。
※マクドのバーガーは別に和食ではないですが。
韓国や中国人がオーナーの寿司屋やうどん屋に対して何か嫌悪感が
「これ日本食ちゃうし!!!だまされんなよみんな」とか、以前はこういう考え方でした。
日本の「和食」が間違った形で海外の方に伝わるのが凄く嫌でした。これは、本間は和食じゃないんだよ!!!って。声を大にして言ってました。
でも今は・・・・・
シドニーに住んで1年が過ぎた今思うことは、その考え方は違うなって。別に本物も偽物もここにはない。
気付いたんです。
和食は日本を出ると、Washokuに変わるんです。
① 和食はオーストラリアでは”Washoku”に変わる。
和食はオーストラリに入った瞬間に、”Washoku”になります。日本人なら普通みそ汁に入れるであろうわかめを、オーストラリア人は気持ち悪いといいます。
「なら、オーストラリア人が好きそうなみそ汁を作ってみろ!」というと、
「しゃきしゃきして美味しいからきゅうり入れてみたよ!」となる訳です。※実際におきた話です。
日本人ならみそ汁にきゅうりなんて考えられません。これが”Washoku”なのかな?と最近考えます。
② 日本の真の和食は他の”外観だけの和食レストラン”とレベルが違った”
日本で修業されたシェフのスキルや、料理やその他の細部までのこだわりは、
外見だけ日本食レストランの形を取っているレストランとは確実にレベルが違います。
オーストラリアはここシドニーでいうと例えば、
Tetsuya’s
名前から察するとおり日本人の和久田哲也(わくだてつや)さんがオーナーシェフを務めるジャパニーズフレンチのレストランで世界的にも非常に有名。 イギリスの外食専門誌『レストランマガジン』では毎年トップ10入りを果たしているため、 お客さんはシドニーだけではなく世界中から訪れてきます。 何とっても世界で数本の指に入るレストランですから間違いなくシドニーでは最高峰です。
RAITA NODA -Chef’s kitchen-
8席カウンターのみの贅沢な空間で、Raitaシェフのエンターテイメントに富む調理方法を見ながら食事を楽しめる空間。「料理とは、『ことわり』を『はかる』こと」とRaita シェフ。理とは、物事の筋道を立てて考えることであり、料とは、はかって処理することである。理由のない行動には意味がないという信念を持つ野田氏。8人のお客にこだわりの10コースを振る舞うために綿密に支度を道筋立て、アシスタントの息子である桃太朗さんとともに手際よくさばく洗練された姿は、まるでショーを観ているようさ錯覚さえ覚える。
先半年くらいは予約が取れませんので、キャンセル待ちを見計らって電話してみてもいいかも!?
③オーストラリア人は本当の和食の味を知っている人も多い。
先ほど紹介させて頂いたように、これが本物の和食!と認識している方も多いです。私のネイバーで60歳くらいのOZのおじさんがいるんですが、こないだ
「Hey mate, 日本の本物のうまい鰻屋さん知ってるやけど食べにいくか?」(もちろん日本語でも関西弁でもないです)
って言われました。※このオジさんゲイでいっつも鰻屋さんに行こうと誘われるが、行けば自分が捌かれるのが見えているので断り続けている。オーストラリア人も何が本物の和食か。ということを知っているみたいですね。
実は、オーストラリア人が”和”を広めていた!!!?
オーストラリアには酒マスターがいるらしいです。w
ちなみに、オーストラリアで酒(Sake)は一般的に日本酒を意味します。実は私は数年前から、この酒マスターの存在を知っておりました。オーストラリア人の酒マスターを知ったのは数年前、未来世紀ジパングという番組を香港にいる時に見ていたとき、オーストラリアで日本酒を現地の人々に浸透させようと努力しているオーストラリア人、アンドレさんについて特集されていました。
そのとき、日本酒がこのような形でオーストラリアで広まっているんだ!!と、ただただアンドレさん凄いなーと思っていました。その時の動画はこちらから。オーストラリアの酒マスターアンドレさん
そんな素敵な方がオーストラリで日本酒の良さを広めている。いつか機会があればと思っていました。
運良くお仕事の場で、そのアンドレさんと会うことが出来ました!!彼は獺祭(Dassai)のアンバサダーをしておりました。アンドレさん2mある。デカい。
オーストラリアの日本酒マスターに脱帽
色々あって、彼のプレゼンテーションを聞いておりましたが、彼の日本酒の知識量には脱帽でした。
日本酒の作り方から、この味の再現に至るまでどのような作業工程があって、とか本当に日本酒が好きなんだな。と感銘を受けました。「これうまいねー」とだけ言う日本語も可愛かったけど。2mはデカいアンドレさん!!自分がすげーちっさく見える。
最後に
オーストラリアでは和食もWashokuも愛されています。
このお仕事を通じて、日本食、和食というのがまた違う場所で、違うカタチでアレンジされてそれは新たなWashokuというカテゴリーになり、オーストラリアの人々に愛されている。オーストラリアの家庭で、夕食にカツ丼が出たり、すき焼をしたり我々がいいと思っている事が、オーストラリア人にも共有ができればすれは素晴らしいと感じます。
好きになって欲しいとか、そういうことでは無くて共有できればそれでいい。感覚は、ヒトそれぞれ違いますからね。
オーストラリアでは和食はWashokuとして
愛されていたお話でした。
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